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2005年10月06日(木)
大ナポレオン展
横浜に行く用件があり、ついでにそごう美術館で、『大ナポレオン展』を見てきました。
なんで、いちいち『大…』なんてつけるのか? と思いつつ、その作戦にひっかかって見たくなる! 宣伝文から拝借すると、「本展は、肖像画や自筆原稿、遺品といったナポレオンゆかりの品々をはじめ、同時代の絵画、彫刻、工芸品、家具など約300点を紹介し、その波乱に満ちた生涯を振り返るものです。また、皇后ジョセフィーヌが過ごしたマルメゾン宮殿で使われた筆記台や、ナポレオンがセント=ヘレナ島で使用されたと伝えられる椅子など貴重な品々100点余りが初公開されます。」ということです。作戦にひっかかったなんていうと、人聞きが悪いですね。まあ、楽しめました!
なんといっても、印象深かったのは、歴史の教科書でなんどもみた、ナポレオンが馬に乗った肖像画です。作者はジャック=ルイ・ダヴィッドで、正式には《サン=ベルナール峠を越えるボナパルト》1801年頃というそうです。生でみると、また良い! とても生き生きしていて、ナポレオンのカリスマ性がよくあらわれています。(でも、わかいときのそれに比べると、中年ナポレオンの肖像は、おなかにもたっぷり贅肉がつて、髪も薄くなったただのおじさん…。肖像画とはいえ、そのギャップにがっかりしちゃいました。)

あとは、あの、帽子。たかが帽子、されどナポレオンの帽子!(ビーバーの皮でできているそうです。)帽子に一番感動したなんて単純すぎる?



2005年10月03日(月)
串刺し
久々に、娘のドレミと一緒に、映画を見に行きました。
「チャーリーとチョコレート工場」もう、見た方もたくさんいらっしゃるとおもいます…が、いやあ、おもしろかったです! ロアルド・ダールの原作「チョコレート工場の秘密」を読んだのはだいぶ前ですが、そのマッドな読後感が忘れられず…いったい、映画にしたらどうなるの? と思ってました。
映画も原作に負けず、ブラック・ユーモアたっぷりどころか、それを通り越して…ますねー。プログラムに『子供心も大人心も串刺し!』というぴったりの表現がありました。
さすがに、娘が小学生だったら…ちょっと引いちゃうかも…と思いましたが、ドレミも今や中2。ジョニー・デップの魅力だけじゃなく、こういう物語もありなんだ…と楽しめたようです。(ある意味、ばかばかしいほど教訓じみた面もあるけれど…)

 マッドな気分のあとは、しみじみ癒されよう…。と、帰り道、本屋で平積みになっていた「星の王子さま」(池澤夏樹訳)を買いました。電車の中で読んでみると…読みはじめから…、なんだか違う。ちっともしみじみしない…WHY? 家に戻って、昔の本(内藤濯訳)と、60ページまで、読み比べをしました。
そうそう、やっぱりゾウを飲み込むのはウワバミじゃなくっちゃ! 大きなへびじゃなくて、ウワバミ。
 王子様がはじめてはなしかける言葉だって、「ね……ヒツジの絵をかいて!」のほうが
「すみません、ひつじの絵を描いて」より、よっぽど生き生きしてるし…。
 そのほかの細かい表現も、読めば読むほど…旧訳の方が味があるんですよねー。
 もちろん、フランス語の原文に忠実かどうかはわかりませんが、改めて、訳によってこんなに印象がちがうのだ…ということ、日本語の言葉選びの難しさも知ったのでした。
(でも、もしかして…オバサン頭が新しいあっさりした表現を受け入れたくないだけ?


2005・9・29(木)
15夜もお彼岸も過ぎ、秋ですねえ。
愛知万博も終わっちゃいましたね・・・。それにしても毎日通った人がいたとはびっくり!(その根気が凄い!) うちは、とりあえず『マンモス』を見ただけ(そばに並んでいた幼稚園生くらいの子が、「かわいそー…」なんていってましたが、たしかに、首から上だけの冷凍マンモスは、妙に存在感がありました)で、あとは外国館を次々にまわりながら、食べまくり(ラオスの焼きそば&ココナッツジュース、エジプトカレーに、トルコアイスに…)でしたが、けっこう楽しめました。
バスで隣り合わせた地元の男性も、2回目だって言ってましたし、彼の会社の仲間も、年間パスを買って、会社がおわってから、夜、しばしば通っている人がいるということでした。韓国ドラマじゃないけど、ハマりだすと、「どうしても全部みるぞ!」っていうリピーターが多かったのかもしれませんね。

話題かわって、つい最近興味をもったのは、ラジオ番組でやっていた「東京タワーに階段で上がれる!」というはなしです。
階段を開放するのは日曜日の昼間だけで、エレベーターだろうと、階段だろうと料金は同じ(¥800)だそうですが、おもしろそうでしょ? 平均10分くらいで上がれるそうです。足腰がたたなくなる前に、さっさと、この階段のぼりはやりたいものです。(富士登山もやりたいけど、無理かなあ…。)経験された方がいらしたら、おしえてくださいね。


2005・9・05(月)
夏の思い出
夏休みもおわり、もう秋ですね。
例年のことながら、暑いのはキライなのに、涼しくなると寂しくなります。
みなさん、どんな夏をすごされましたか?
ウチは、今年は、父の新盆で、(パニックになっている母を見ていると)旅行は断念…のつもりでした。
が、
お盆が過ぎると、母も肩の荷がおりたようで、少し元気になってくれましたので、
そのチャンスをのがさず出かけました。
台風が中部関東に近づきつつあった、8月下旬。東京駅に着くまでは、「北斗星で北海道に行くぞ!」という計画だったのですが、切符を買おうとしたら、東京駅のビュープラザの人が、「台風、北に行きそうですよ!」というんですよ。
「じゃあ、西に行こうか?」というわけで、行く先を広島に変えました。
戦後60年、はじめて原爆ドームを見ました。
長年、広島に行くとなにかもっと、湧き上がってくるような怖さを感じるのではないかと、おもっていたのですが、ドームは、近代都市の中に取り残された歴史的建築物の残骸という印象。原爆記念館は妙に整然としていて、戦争の悲劇を充分に伝えているようには思えませんでした。何万人の悲劇がひとくくりになってしまって、亡くなった人の人生が見えてこなかったからかもしれません。
(たぶん、自分の想像力も足りない…)
でも、あらためて親子で戦争を考え直す機会にはなりました。
その後、広島から、神戸、愛知…と、3泊4日の旅をし、『慢性どこかへ出かけたい病』の禁断症状を少しだけ解消した夏休み後半でした。
では…、まだ暑い日が続きますが、秋、いろいろと…何かに…頑張りましょう!


2005・8・05(金)
ブラテイスラバ世界絵本原画展
千葉市美術館で開かれている絵本原画展を見に行きました。
『ブラテイスラバ世界絵本原画展』は、スロヴァキアの首都ブラテイスラバで2年に一度ひらかれている、挿絵の展覧会で、雑誌でよく紹介もされているので、ご存知の方も多いとおもいます。
出久根育さんが、『あめふらし』でグランプリを受賞されたこともずいぶん話題になりましたが、今まで見る機会がありませんでした。
それが、なんと地元千葉で見られるとは!
出久根さんの不思議ワールドはもちろん、他の受賞作も楽しめます。
千葉周辺の方、(特に小中学生は無料なので…)おすすめです!
期間は8月28日(日)まで。


2005・7・28(木)
氷にきざむ…?
夏休みになって、一週間。
いかがおすごしですか?
今日、娘のドレミは、朝、5時起きで、卓球県大会にでかけました。(一回戦突破できるかしら?)
部活動、楽しいばかりではなく、ときには苦い経験をすることがあるようです。
ゆうべの親子の会話
ドレミ:「ママも、昔、部活やめたいとおもったことあった?」
  母:「そりゃあ、何回もあるよ!」

ドレミ:「そっか、でも、やめなかったんだよね?」
  母:「うん、やめたら、やっぱりつまらないでしょう…?」
   (実は、中学のバレー部時代、何人かの友人に「部活やめる!」宣言をしてしまって、あとで思いっきり後悔した経験があるのですが…それは、黙ってました)

ドレミ:「だよね、部活やめたら、暇すぎてやることないもんね!」
  (…本当にやることがない? お勉強があるでしょうが! といいたいのは山々だけど…)
  母:「ま、とにかく、元気で頑張りなさい!」


 子供たちにとっての経験は「石に文字をきざむごとし」
おとなになってからの経験は「氷に文字をきざむごとし」
と言うそうです。
石が風化するには何十年、ときには何百年の時間がかかるのに、氷がとけるのは、ほんの数時間。
それだけに、こどもたちには、外に出て、いろいろ経験をしてもらいたいものです。
外に出れば、うれしたのしい経験ばかりでなく、時には打ちのめされる苦い経験もありますが、それをのりこえて強くなっていって欲しい…。

外といえば…、
私も、この冬から外に出て、塾の講師のバイトなどしております。週2回だけなので、この半年、楽しくやっておりましたが…、夏休みにはいって、ヒーヒー。
夏期講習に泣いてるのは、子供だけじゃなかった…。(とにかく、毎日のようにあると、準備がたいへん!)
ま、これも経験。頑張らねば!

皆さんも、心きざむ夏の経験をされますように!


2005・6・27(月)
ほたる、ホタル、蛍
先日、ひさしぶりに、蛍を見ました。
一時は、ほとんどいなくなってしまった蛍も、最近は少しずつ再発生しているようですね。子供のころには、おおげさではなく、雪が舞うほどの蛍の乱舞をみたものです。
(そういえば、先日ラジオで聞いたのですが…、蛍の舞う速度は、桜の花びらが散る速度と、ほぼ同じなのだそうです。でも雪の舞いにも似てますよね。)
私の母方のおばあちゃんの家は、九十九里浜に近い田舎の村だったので、毎年夏休みの2週間ほどは、おばあちゃんの家で過ごしました。
昼間は自転車で、海まで泳ぎにいくこともあり、夜には家の前の田んぼの上で飛び回っていた蛍をウチワでつかまえたりしたのです。
おばあちゃんの家の門から50メートルほどのところには、八幡様のお社があり、家の裏庭からは、お墓につづくほそい田んぼ道がありました。
井戸でひやしたスイカを食べ、皮を庭の一角に放りなげておくと、翌朝にはカブトムシが2,3匹スイカの汁をすっていましたし、井戸の回りの土を掘り起こすと、大きなミミズがいて、それを空き缶に集め、竹ざおを持って、川につりにもでかけました。
(子供だけで、川につりにでかけたのですから、今おもえば、あぶないもの…です。おばあちゃんの家には、7歳年上のエミ姉ちゃんと4歳年上のシゲ君というふたりのいとこがいて、もっぱら釣り針にミミズをつけてくれたのは、シゲ君でした。)
 海外旅行どころか…国内旅行さえ行ったこともない夏休みでしたが、今では考えられないようなぜいたくな…(まるで宮崎アニメの世界のような)経験だったのかもしれません。
 蛍のおかげで、忘れていた昔を思い出しました。
もう、中2になってしまった娘は、今年も、部活と塾にいそがしい夏休みをすごすことになるでしょう。
 あっ…、その前に、恐怖の期末テストの結果発表と、三者面談があったのでした…。


2005・6・06(月)
記憶と記録
娘の運動会、友人の出版記念パーテイ、児童文学者協会主催のシンポジウム、スケッチ教室、自宅でのお絵かき教室…と、5月もせわしなく楽しく日々が過ぎました。
とはいえ、中学時代からつけている日記(日記帳への手書きの日記)には、楽しく5月が過ぎた…とは思えないような愚痴や弱音ばかりが並んでいます。
それは、昔も今も同じ…。
記憶の中では、あんなに楽しかった学生時代なのに、日記を読み返すと、親への反発や友人とのささいないさかいや悩み、記録の中では、苦しい心情ばかりが綴られているから不思議です。
ぽつりぽつり日記を書いていて思うこと。
HP上の日記は、他人に読まれてもいいように、なんども書き直しをしてから更新をしているので更新が終ったときには、すでに…、記録ではなく、記憶になってしまっているんですね。
記憶の自分、記録の自分、どちらが本当の自分なのか?
どちらも本当の自分…?。

話題が変わって…
市原市にお住まいの方、あさって6月8日【水】から12日【日】まで、五井駅前サンプラザ市原で総美展(市原の絵画愛好家が多数出品する美術展覧会)が開かれますので、
ついでのご用がありましたら、是非お立ち寄りください。私も出品いたしますので、拙作をご高覧いただければ幸いです。


2005・5・07(土)
並ぶのが好き?
GW、みなさんいかが過ごされたでしょうか?
いつもながら、あっ…という間におわってしまいましたね。
ウチは、4日に、日帰りで箱根に行ってきました。
出かける前の計画では、
「ドタバタな日常から逃れ、宮ノ下のホテルでおいしいランチでも食べて、のんびり芦ノ湖の遊覧船に揺られて…」なんて、優雅な気持ちだったのですが、これが甘かった…んでした。(みーんなGWだということを、今年も忘れてました…)
小田原からの箱根登山鉄道は、朝の通勤ラッシュ並み!
とりあえず『彫刻の森美術館』で一息ついたものの…、
強羅から大涌谷までのゴンドラは、なんと、60分待ち! 
「これじゃあ、ランチなんかゆっくり食べてたら、日が暮れちゃう!」というわけで、チップスターを昼食がわりに、ひたすら列に並び…、やれやれ…、やっと大涌谷に着いてみれば、がーん。さらに芦ノ湖までのロープウエイは、70分待ちなのでした。
「これじゃあ、黒卵を買う暇も惜しい!」というわけで、またまた、即、列の最後尾に直行し、やっと芦ノ湖についてみれば、遊覧船に乗るにもまた並び…、帰りのバスでもまた並び…、とにかく並びに並んだ一日なのでした。
まるで、デイズニーランドのよう?
(いや、せめてデイズニーランドのように、ファーストパスが欲しかった!)






2005・4・27(水)
じゃばら & 電車の中で
やっと花粉症がおさまってきました。
これは、じゃばらエキスのせいではなく、単にスギ花粉のピークが終ったせいなのでしょうが、とにかくよかった…。
(ちなみに、市販のじゃばらジュースはみつからなかったので、結局、通販でじゃばらエキス(1500円)を手に入れました。花粉症に効くかどうかは別として、けっこうおいしいです。ただの水割りでも良いけれど、サワーにしてもいけるかも…)

先日、電車の中でのこと。
私の前に立っている、高校生らしき二人組みの女の子の会話。
A:「あたしねえ、最近、アボガドにはまってるんだ」
B:「アボガド? 見たことあるけど、食べたことないよ」
A:「なかなかのやつだよ、彼氏は! なにしろ、彼氏はねえ、果物のくせに、トロの味がするんだ!」
B:「へー、それってもしかして、プリンに醤油かけて、うに丼になるのと一緒じゃん?」
A:「そうそう! かっぱえびせんにマヨネーズまぶしたら、エビフライの味がするでしょ。あれだよあれ!」

なるほど…。最近は、果物まで彼氏あつかいするのですねー…。
おまけに、プリンに醤油?
ふたりの口からは、次々そんな会話が飛び出していて(とても覚えていられませんでしたが)なんとも楽しげで、頭のかたくなったオバサンには、良い刺激でした。

でも、そんな平和な電車の中で、惨事が起きてしまうことがあるなんて…。
若い命を奪われてしまった家族の方の痛みは、想像もつきません。ニュースで、お嬢さんを亡くされたお父さんが淡々と語る様子に涙がとまりませんでした。ケガをされた方の回復と、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。


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