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2018年07月15日(日)
ドリーム・プロジェクト
次々に新刊をだされている濱野京子さんの、新作です。


★★★★★
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
中学2年生の拓真は、かつて過ごした古い家を懐かしむ祖父・勇を気にかけていた。家屋の修繕を願っていた拓真は、同級生・日菜子からの提案で地域の憩いの場として古民家再生を試みることになり…。インターネットを通じて、家族、同級生、学校、地域、企業をも巻き込んでの挑戦が始まった。

★★
クラウド・ファンデイングという、言葉はしっているけれど、いったいどういう仕組みで運営されているの?
そんな疑問に答えてくれる本です。
濱野さんは、今回もクラウド・ファンデイングの会社を取材されたとのこと。
どれだけの子どもが、実際に、クラウド・ファンデングをやるかどうかは別として、児童書の時は、しっかり子どもにわかりやすく、というのを心がけているのでしょう。
今回も大変おもしろく、勉強になり、かつ興味深く読みすすめられるお得な1冊です。


2016年12月15日(木)
カレー男がやってきた!
次々、出版される赤羽じゅんこさん、またまた新刊をだされました。
ご紹介させていただきます。

★★★★★

 紹介文より

1年1組の話題は、「カレー男」の話で持ちきり。カレー男はおとずれた家のカレーをおいしそうにペロリとたいらげるんだけど、「もとめている味とはちがう」といって、キャラメルを残して去っていくんだって。カレー男を満足させたら、なにがもらえるのかな? ようし、カレーづくりにちょうせんだ!

★★★★

カレー男、なにしろ、オモシロかったです。
出だしのつかみと、ラストのオチが
絶妙につながっていて……、ツボにはまりました。

岡田順さんのイラストの怪しげなカレー男も、すごく魅力的。カレー大好きなこどもたち、きっとこの本も大好きな一冊になるはずですね。



2016年11月30日(水)
こぶたのタミー 学校へいく
おかげさまで
『こぶたのタミー』の続編、
『こぶたのタミー 学校へいく』が
発売されました。

★★★★★


今作『こぶたのタミー 学校へいく』は、一巻を読んで、
タミーの感想や絵を描いてくれた子どもたち、子どもたちに
紹介してくださった友人や司書さん、そして同人のメンバー、
たくさんのみなさんに力をいただいて、出来上がりました。
本当にありがとうございました。

★★★★★

今回も、画家の下間文江さんが、とてもとても可愛いイラストを描いてくださいました。
年の瀬のお忙しい毎日とは存じますが、本屋さんや、図書館で見かけましたら、ページをめくっていただければ、大変幸いです。


2016年11月10日(水)
川床にえくぼが三つ
Beの会の友人、にしがきようこさんが
作品「川床にえくぼが三つ」で
小学館児童文化賞を受賞されました。

おめでとうございます!

そして、お祝い会に招待していただき、如水会館で開かれた
パーテイに出席させていただきました。

すばらしいスピーチに感動しつつ、おいしいお食事もしっかりいただき、楽しい時間をすござせていただきました。
ありがとうございました。

改めて、にしがきさんの作品をご紹介させていただきます。
★★★★★

中学2年の主人公、文音が、夏休み、友達の華ちゃんと日本を脱出!インドネシアに飛びます。

出だしの空港場面からひきこまれ、
考古学者の、楓子さんのかっこよさや
現地のヤンテイさんやダングさんの素朴なやさしさが、
じわじわ読み進めていくうちに伝わってきます。
作者のにしがきさん、インドネシアに1年半暮らしていたそうですが、作品を書くにあたっては、いろいろ調べられたことでしょう。
それ感じさせず、中学生の友情&夏休みの冒険&太古へのロマンのストーリーにしたてた筆力がすばらしいです。
★★


2016年10月01日(土)
坂の上の図書館
昨日は、読書勉強会、「Be子どもと本」の友人、池田ゆみるさんの、出版記念会でした。

さ・え・ら書房さんから出版された、池田さんのご本
「坂の上の図書館」の中には、ストーリーにからめて、たくさんの名作が登場します。
なかでも「あしながおじさん」は、池田さんが小学校のときに一番好きだった本だそうです。「そうそう、私も!」と思ってしまう読者も多いのではないでしょうか?
劇中劇というのは、よくありますが、こうした、本中本とでも、いうようなつくりがおもしろいです.

そういう、本好きの読者のきもちをくすぐりつつ、自立支援センターに入居した主人公の春菜の日常を描いています。
ともすれば重くなりがちなテーマを扱いながら、いろいろな本との出会った少女のきもちが丁寧にすくいとられているのがすばらしいです。読書という静かな時間の流れをに身をおきつつ、家族の問題をかかえている子は多いけれど、
そうした子が幸せではないとは限らない…なあ、そんなことも感じさせてくれるご本でした。

池田さん、ご出版おめでとうございました!


2016年09月23日(金)
釣りに行こう
高橋秀雄さんが、またまた楽しい新刊を出版されました!

楽しい表紙&タイトル。本の内容も臨場感たっぷり。
作者の高橋さんは、もちろん釣り好きだそうですが、
釣りをしながら書いたのか、書きながら釣りをしたのかっていうくらい、釣りの楽しさ描かれていて、物語の中の主人公の佑太やおじいちゃんの行動に、ウキウキと待ちどおしい
気持ちがあらわれています。
読者である私もその楽しい世界に引き込まれました。
「あ〜、いいなあ。釣りやってみたい!」
きっと小学生の子は(特に男の子は)思うでしょうね!
もちろん女の子もアウトドアな子は、釣りにあこがれると思います。実は私も子どものころ、九十九里に住んでいるいとこの男の子と利根川の支流で、釣りをしたことがとても楽しい思い出です。
そのころの記憶が蘇りました。


2016年05月8日(日)
親子フェスタ報告
夢のようなGWの一日、親子フェスタが無事に終了しました。
初めてのサインセールは、とても緊張しましたが、ワクワクドッキリがいっぱいでした。

児童文学協会のブースには、サインセール参加メンバーの知り合いの方が、たくさんかけつけてくれたのは、もちろんですが、私のところにも、
出版社の編集者さん、営業さん、
タミーの画家さん、が来てくださり、また、
同人の仲間たち、も駆けつけてくれました。

また、
フェスタのHPを見て知ったという、大学時代の友人もきてくれました。なにしろ卒業以来、35年ぶりの再会でしたから、びっくりポンでした。

そして、なにより一番うれしかったのは、直接、はじめて会うこどもたちに、自作を買ってもらえる場に立ち会えたことです。
中でも、「買って、すぐに上野公園内でよみました! タミーちゃん、すごくかわいくておもしろかったです!」と、感想をつたえにきてくれた小学生の女の子との出会いは、わすれられないものになりました。

来てくださった方、
本を買ってくださったかた、
本当にどうもありがとうございました!





2016年05月02日(月)
上野の森親子フェスタ
明日から、上野公園で、
子どもの本の出版社さんもたくさん出展する
上野の森親子フェスタがひらかれます。http://www.jpic.or.jp/event/ueno/schedule.html

きょうの新聞にも、だいだいてきに出ていました!

今年は、児童文学者協会も5月5日(木)に参加することになったそうで、内田麟太郎さんがメインでサイン会をされるほか、たくさんの作家さんたちが参加し、おおいに賑わいそうです! おかげさまで、私も、「こぶたのタミー」のサインセール(11:30〜12:30)をさせていただくことになりました。

きんちょうしつつ、サインの練習し、下間さんデザインのタミーのイラストをトレースして、ハンコをつくりました。

あとは、お天気だけが心配。
どうか晴れますように!

5月5日、上野方面におでかけの方がいらっしゃいましたら、是非、上野公園の、親子フェスタで、児童文学者協会のブースにおたちよりくださいませ。
もちろん、国土社さんも出展していますので、是非、タミーをよろしくお願いいたします。




2016年04月04日(月)
荻野吟子
昨日につづいて、紹介させていただくのは、
加藤純子さんの新作伝記『荻野吟子』です。
伝記物で、この感動はひさびさです。
もし、自分が子どもの時に、こんな本に出会っていたなら、
きっと大切な一冊になっていたにちがいない、とも思いました。

★★★★★

日本初の国家資格をもった女医である荻野吟子の人生は、苦難の連続でありながら、けっしてつらいばかりではない、素晴らしいものだったといえると感じます。
それは、自分の努力と才能をみとめてくれ吟子を励ましてくれる先生、友人、ふたりの夫との出会いによって、吟子がより前へ前へとすすみことができたからでしょう。
勉強すること、努力することそれは、確かにだいじなことだけれど、なにより人とのであいって素晴らしい。
人生、信念をもって生きていれば、きっとステキな人たちに出会える!
それにしても、吟子のこども時代は、こどもらしく、その後の人生も、読み進めるほどに読者をはげましてくれる物語になっている、加藤さんのプロの技が光っています。

子どもにはもちろん、大人にもおすすめの1冊です。



2016年04月03日(日)
更科日記(ストーリーで楽しむ日本の古典)
更科日記(ストーリーで楽しむ日本の古典)

地元市原市が、物語の舞台になっている、古典ものがたり
『更科日記』が出版されました!
作者は、濱野京子さん。

★★★★★

更科日記は、平安時代に菅原孝標娘が著したものですが、そのものがたりのはじまりは、上総の国の国司であった孝標が娘たちとともに京に帰るところからはじまります。
そのものがたりにちなんで、わたしの地元、市原市には、更科通り、上総更科公園、五井駅前には、菅原孝標娘の像もあります。
そんな場所に住んでいても、更科日記は、なかなかに難しい古典だったのですが……、それを見事に、子ども(高学年くらいから)にも、わかりやすい現代語訳にしてくれました。

それも単なる現代語訳ではなく、この地に引っ越してきた少女が市原中央図書館でであった不思議な図書館員さんに、更科日記のことを聞くうちに、その古典の魅力にはなっていくといったストーリーになっています。
もちろん、みんなが楽しめるものがたりですが、もちろん市原中央図書館では、地元の歴史関連資料として、さっそく本棚に、コメントつきでかざられていました。

実は、昨年春、濱野さんの取材に同行させていただいたかわのですので、一年を経て、すばらしい作品にであえて、うれしい限りです。
それにしても、古典をこんなふうに書けるプロのわざが見事。最後のオチにも納得の1冊です。



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shiromuku(hu1)DIARY version 3.04