2009年02月18日(水)
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蟹工船
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ここ2ヶ月ほどでみた映画でいちばんおもしろかったのは 『K−20』だ。娯楽作品として、素直に楽しめたし、中村トオルがとてもうまかった。 ブラピの『ベンジャミン・バトン数奇な人生』は、スト−リーに山がなく2時間半以上という長さを感じさせない良さはあったけれど大作とはいえないし…、とするとアカデミー賞はどれがとるのだろう? 『マンマ・ミーア』は、大好きだったアバの歌声には程遠く…もっと若い子たちにいっぱい歌って欲しかった。 1月のお芝居は、『ドロウジー・シャペロン』藤原紀香の足の長さには圧倒されたけれど、ミュージカルなのに印象に残る歌がなかった。 本のは、おくればせばがら「蟹工船」を読み返した。 今の時代ならうける…というのがわかった。 昔は、「なんだこの暗いの…、こんなの昔のはなしでしょ?」って途中でなげだしたのが、今読むと、一部の金持ちにしいたげられた労働者の気持ちにすご〜く共感できるのだ。不思議だ。それに船の中の暗さやざわめき、臭い匂いまでただよってきそうな描写に圧倒される。 小林多喜二は、銀行員をしながら、船の中のことを書いたというのだから、驚きだ。
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