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2008年11月01日(土)
更科日記
今年は、更級日記(さらしなにっき、さらしなのにき)の作者、菅原孝標女が生まれて、ちょうど1000年にあたるそうだ。
私が今すんでいる、市原市は、その菅原孝標が4年の間赴任した「あづま地のはて」にあたるところで、平安時代の国分寺、国分尼寺遺跡も数多く残されている。

今夜は、その菅原孝標女生誕1000年を祝って、上総国分尼寺復元回廊(国指定史跡)で、『更科日記』の野外音楽劇が上演される。で、ゆうべは、その前夜祭ということで、「公開舞台稽古」が行われた。
今夜の本番には都合で行けないので、ゆうべ見にいったのだが、本番とはまたひと味ちがう、稽古風景(でも本番直前の緊張感も伝わってきて)を、楽しむことができた。

そして、友人Mさん(娘の同級生のお母様)が、孝標の妻役を演じていたのだが、なんとも平安調の着物と髪型の似合うこと…、とても素敵な別の一面を見せていただいた。

更科日記は、作者13歳の寛仁4年(1020年)から、52歳頃の康平2年(1059年)までの約40年間の回想録で、今年は源氏物語が世に出て1000年だそうだ。

1000年を経て読みつがれる物語…、高校時代の古典でならった一部分以外は、読んでいなくて、実は、大和和紀さんのマンガ『あさきゆめみし』のイメージしかないのだが…とにかく、想像を絶する才能だ。
でも、そんなに有名な紫式部なのに、いつどこで亡くなったのかは不明だという。(NHKの「そのとき歴史は動いた」でやっていた。不思議だ。


2008年10月30日(木)
代々木〜新宿ぶらぶら歩き
今日は、児童文学でお世話になっているJ子さんおふたりと、C子さん、R子さんと5人で、代々木〜新宿あたりを散策した。
ランチは、代々木駅近くのフレンチレストラン、ネットで代々木駅に一番近いところをさがしたので、ちょっと心配だったのだが、良心的な値段でおなかがいっぱいになり、おしゃべりもゆっくりできて、まずは満足。

それから、以前、ささめやゆきさんの個展のときに、お会いした、若手イラストレーター、清須史門さんの個展へ。前回とは違った力強いタッチの絵だったが、やはりおもしろいし、ペンで描かれた線は(全然てぶれしないのかな?)とても美しかった。

そして、J子さんの案内で、新宿までぶらぶら歩き…。代々木から新宿って、ひと駅とはわかっていたけれど、こんなに近かったのか…と、びっくりした。
道々、そして新宿のコーヒーショップで、いっぱいおしゃべりをし(もちろん児童文学についてもたくさんのアドバイスをいただき)とても楽しい時間をすごした。

自分が何を書きたいのかさがすこと、そして、やると決めたら、毎日朝から晩まで図書館にかようくらいの真剣さが必要だとも叱咤激励していただいた。

だよな〜、今、夢中でやらないと、もうすぐ大台だし…。アラウンドフィフテイじゃなくて、ジャストフィフテイになってしまうのだ。

ということを、ひしひしと感じた一日でもあった。

そごうでお弁当とお惣菜とデザートを買って家に帰ったら、イランに出張していた夫も帰宅していた。
むこうはアルコールが飲めないので、それがつらかったそうだが、イランの人はおせっかいなくらいに皆親切だったそうだ。
トイレは、日本の和式みたいなのだとか、交通ルールはめちゃくちゃなので、運転はとてもあぶない…とか、せっかくだからじゅうたんをみやげに買って来たとか、知り合った人の知り合いがダルビッシュのお父さんだとか…ひとしきり、みやげ話に花がさいた。

で、娘はといえば、部活の取材&大会でこのところほとんど休日がなかったので「きょうは、運動会の振り替え休日で、一日中家でゆっくりできた!」とのこと。

家族それぞれの、こんな一日だった。


2008年10月26日(日)
ゆうきと、元気
いつも私にゆうきと元気を下さるJ子さんのおひとり、
赤羽じゅんこさんの、新刊本「ゆうきメガネ」が出版されました。

http://akane.bookmall.co.jp/search/info.php?isbn=9784251040367

いままでにも、たくさんの本をだされ、実力も人気もある方なので、今さら、わたしが褒めるのもなんなのだけれど…、タイトルどおり、ゆうきをくれる楽しい作品です。
あかね書房のわくわく幼年童話シリーズの3作目になる「ゆうきメガネ」は、こどもむけにわかりやすく、短くまとめられた文章なのに、それがとても吟味されたものであることがよくわかります。前作「わらいボール」と一緒に続けて読むと、なおおもしろいのです!


児童文学をはじめてから、すばらしい先生方や、書き手の方たちと知り合い、その方たちの作品とであいました。
そのことを書くのは、まずは、ご本人に確認してから…と、以前は思っていたのですが、考えてみれば、プロの作家として活躍されている方たちにとっては、どこでとりあげられてもかまわない…という覚悟をもって、作品を発表しているのではないか? とも思い始めたしだいです。

そして、たとえ同人誌に発表するものであっても、自分もそういう気持ちで作品をつくっていかなければ…ということも(今さらだけれど…)考え始めたこと。
書くということ、それを人に読んでもらう…ということは、少しずつ、恥ずかしさをすてていくこと。ゆうきと元気を持ち続けなければいけないことだとも思います。

これからも、知り合いであるかどうか…に関らず、良い作品にであったら、紹介させていただこうと思います。


2008年10月19日(日)
秋・・・らしく
この一週間、あちらこちらにでかけ、気持ちだけは(芸術にひたり)秋…らしく、過ごせたような気がする。

まずは、「堀田善衞展」が開催されている神奈川近代文学館へ。今まで堀田善衞の作品は読んだことがなかったのだが、今回は、堀田作品から刺激を受けてきたスタジオジブリがアニメーション映画化を試みたら」という仮定でイメージボード(アニメの下絵)などを展示されていて、それが、とてもうまく構成されていた。下絵の制作には宮崎吾朗はじめ、ジブリ作品の背景美術を手がけている方々がさんかしているそうで、ジブリの手書き下絵は…とにかく、美しくすばらしかった。

本牧の三溪園まで、20年ぶりくらいに足をのばした。秋のお茶会のシーズンであることもあり、裏千家の方がチャリテーでお抹茶をたててくれたり、横浜ビエンナーレとのコラボレーションが園内で行われていて、とてもおもしろかった。
ただし、中には、「これが芸術???」というような作品(合掌造りの家のなかで、若い男女がダンスを踊っていたのだが、これが…おもわず、子どもの目にふたをしたくなるような踊りだった)もあり、芸術は難しい…とも思った。

翌日、千葉三越でひらかれている『ジミー大西展』へ。
独特の鮮やかな色使いは、テレビやポスターで何度か見ていたのだが、生の作品は初めて。
彼にはお笑いより、絵が向いていたのだろうし、やはり特殊な才能があったのだなあ…と、うらやましく思った。

木曜日の夜は、あまりにもロングランなのに、後回しにしているうちに出遅れてしまった『ミス・サイゴン』を見に行った。あまり期待していなかったのと、今年は、春〜夏にかけてあまり感動できる作品にであっていなかったので、満足できた。

週末は、月例の同人誌『ふろむ』合評会へ。
追い込み原稿を送り、メンバーからも追い込み原稿が届き、前日の夜と、池袋までの電車の中で原稿を読み直して参加するというのが、毎月のパターンになっている。
このギリギリ感が、私は好きだ。(というか…、ただ、せっぱつまらないとできないだけ??)

秋の過ごしやすい季節はほんの少しの間…。
さて、また明日から一週間、頑張らねば!







2008年10月17日(金)
不二家のパフェと味覚と絶対音感
私は、ドがトリプルでつくくらいの音痴で…、音を聞き分けることもできなければ、歌を覚えるのも苦手…。歌を歌ってほめられたことなんて…一度もない。カラオケだって、気持ちよく歌えるのは、家族で行った時だけ…。

それに、もうひとつ、味覚についてもかなり鈍く…、おいしい料理をたべても、ソースや香辛料に何が使われているのか、それを当てるのは、全く不可能だ。

なのに…。

なぜか…娘のドレミは絶対音感を持ち(まあ、それを生かして歌ったりピアノを見事に弾いたりはできないのですが…)、食べたものの味が、今まで食べた物の何に似ているかを、かなり的確に言い当てることができるから不思議だ。

ゆうべ、ふたりでミュージカルを観た帰り…、パフェが食べたくなった。
もう10時近くだったので、あまり店もない…、銀座の不二家に行った。
不二家でパフェを食べるのは、かなり久しぶり…。
おお、とてもおいしい…、とくに、フルーツとソフトクリームとアイスと、その下のサクサクした四角いものの取り合わせがイイじゃないの!
と、わたしは思った。

が…「このサクサクしたの、コーンフレークとはちがってすごくおいしいよ!」と、ドレミにひとくち味見をさせたところ(彼女は別のものを注文したので…)「あっ、これ、不二家ホームパイの味だよ」とのこと。
「えっ? このおいしいサクサクしたものが、ホームパイのかけら?? そ、そんな〜??」
そう、ドレミのひと言を聞いてから食べたら…、そのサクサクしたものは確かに不二家ホームパイの味だったのだ。

おまけに、私がコップの水をおいしくほとんど飲み干したあと、ドレミが言うには…、
「ここのお水は、オールドファッションドーナツの味がするね」とのこと。
「え、えっ?? まさか、水がドーナツの味なわけないでしょ!」
と、もうひとくち飲むと…、たしかに…かすかに…それは、ドーナツの味がする水だったのだ。(別にマズイという意味ではありません)

まったく音感も味覚もない私にしてみれば、目の前にいる娘がまるで不思議な能力を持った宇宙人のように見える。…そんなときがあるのは、とても楽しいことなのだが、もしかして、私があまりに鈍すぎるだけなのか?

もし、どなたか銀座の不二家に行く機会がありましたら、是非、お水とパフェの味見をしてみてくださいね。







2008年10月11日(土)
冬じたく
きのうは、東京へでたついでに、新国立美術館の『ピカソ展』を見てきた。
以前にもなんどか、ピカソ展は見に行ったことがあるが、たいてい、めぼしい作品は数点で、あとは、[ピカソ本人にしてみたら、こんなのまで額に入れて展示されることを想像していたのかな??」と思うような作品がならんでいる…ということも少なくない。
でも、今回は、ピカソ美術館の改修工事に伴う貸し出しだといううことで、絵だけでなく、ブロンズや立体のオブジェなどもあり、見ごたえのある展覧会だった。


で、それに刺激を受けて…なんていうと、おこがましいけれど、書き溜めていたスケッチのなかから、クリスマスっぽいものを選んでポストカードを作りました。
BBSのほうにも掲載しましたので、是非ご覧になってくださいませ。

みなさん、いつもBBSはどのようにご覧いただいておりますでしょうか?
デフォルトの設定がツリー表示になっておりますが、一覧表示にしていただきますと、一気に、記事もイラストも見られます。

近々お会いできる方には、押し付けでお配りするつもりですが、あまり会えない方で、ご希望の方がいらっしゃいましたら、是非BBSに書き込むか、メールをくださいませ。

以前にも書きましたが、申し訳ないのですが。ここの
info@moon-moon,com
のメールアドレスは、都合により…(外国からの意味不明メールなどが多かったため)開店休業状態です。

ご用の際のメールは、私宛、個人アドレス宛てにお願いいたします。




2008年10月10日(金)
新しい出会い
一昨日、児童文学関係の方や出版社の編集の方の集まる打ち上げ会があり、とても楽しい時間を過ごした。

基本前向き…と言いながらも、宴会やパーテイで新しい方と話すのは、とても緊張する。

でも、そんなとき、必ず「ほらほら、ムーンさん、こっちへいらっしゃい!」と、手をふってくれるJさんがいて、「ねえ、あっちの話を聞きに行こう!」と背中をおしてくれるJさんがいる。
おふたりには、いつもいつも感謝しているけれど、なぜか、ふたりとも同じ名前なのだ。そして、もうひとり、地元で一番お世話になっている絵の先輩もJさんも、なぜかまったく同じ名前。不思議だ…。

そんなわけで、まわりに迷惑をいっぱいかけつつ、楽しい時間をすごさせてもらっているラッキーをかみしめた夜でもあった。

また、今回は、児童文学者協会のメンバーだけでなく、児童文芸家協会の方ともご一緒させていただいたのだが、その中で、とくに親しくお話しさせていただいたのが、今、どんどん書かれている売れっ子作家さんのMさん。

Mさんとは、深山さくらさん。
「かえるのじいさまとあめんぼおはな」の他、たくさんのお話しを書かれている深山さんのHPは

http://miyamasakurasaku.com/

です。深山さん、今後ともよろしくお付き合い、くださ〜いませ。



2008年10月04日(土)
読書の秋…なのに
きのう、いきおいこんで図書館にでかけたら、休みだった。
え〜??
おまけに、10月1日から21日まで、三週間もの間、公民館まで全館休館だそうで、なんで、この季節に…?? と、がっくりきた。
まあ、人間なんて勝手なもので、ひと月もふた月も行かないときもあるくせに、いざ休館となると…「え〜、読みたいものがあったのに!」と思ったりする。自分の心理状態を分析して、ちょっぴり自己反省もする機会にもなった。

で、夏の間、ほったらかしにしたせいで、草原と化した庭の手入れをすることにした。

言い訳に聞こえるだろうけれど…、たんぽぽにからすのえんどうに、忘れな草…毎年、何十種類もの雑草が、ひと夏ではびこるのが、不思議でもあり、その生命力におどろいたりもする。
それに、雑草を抜かないせいで、ほんの小さな庭に、おんぶバッタもいるし、こおろぎもちょろちょろしているし、とかげややもりにもしばしば遭遇できるのだ。(と思っている)
とくに、『やもり』はとても可愛い!
せみの抜け殻も10個くらいは転がっていた。

なのに、やり始めるとついやりすぎる…。夢中で草をかって、落ち葉をはいて、すっきりキレイになった庭を見たら、なんだか、うれしさと寂しさが半々、達成感と喪失感が半々…、不思議な気分なのだ。





2008年10月03日(金)
読書の季節
夏〜9月前半の気分的にせわしない忙しさが過ぎた。

(なぜせわしないかというと、今はほとんどの中学が2期生になり、9月の初旬から中旬に期末テストがある。塾でも、当然その対策をするわけだか、私は、自分が受けるわけでもないのに、なぜかテスト前というと、生徒と一緒にせわしない気分になってしまうのだ。もう4年めだというのに、毎年受験シーズンは緊張するし…。まあ、せわしないながらも、子どもと接するのはとにかく楽しいのですが…。)

で、9月後半は、何冊かの本を読んだ。

途中まで読んですっかり読み終わったつもりになっていた「しゃばけ」。(まあ、おもしろいのだけれど、一気読み…という感じではなく、なんども後戻りしてしまった。)

つくも神でおもいたって、また伊藤遊さんの「つくも神」を読み直し。「鬼の橋」を読んですきになりましたが、講演を聞いてからもっとファンになりました。

去年友人が「おもしろいよ〜」と推薦してくれた、ジェフリーアーチャ―の「チェルシーテラスへの道」と「カインとアベル」(これは、以前映画かテレビドラマでもみたのですが、超おもしろかったです。)短編を読んで好きになった作家ですが、長編もあきさせない展開で、一気読みできます。

中学受験テストの出題率NO1の、重松清の「日曜日の夕刊」。(う〜ん…、なぜ、そんなに採用されるのだろう?)

数学者のあいだでは、ずっとみとめられてきたという、遠藤寛子さんのの「算法少女」。(これは、とてもおもしろかったです。子どもたち向けに、江戸時代の算術がとてもわかりやすく書かれていて、30年以上も前の本の復刻版だそうですが、時代を経てもいろあせない、こういう児童書が書けたらいいなあ!)

今年の夏は、旅に行けなかったので、秋には…とおもっていたのだが、Kは今年3度目の出張の準備であわただしく、ドレミはもう来年の春休みのホームステイ、どこにしようか…で気持ちがハイになっている。

結局、わたしは近場であそぶか、本でも読んで満足感にひたるしかないかな〜。さて、図書館に行ってきます!





2008年09月24日(水)
子どもたちの作品
今日は児文芸・児文協・公文教育研究会が主催している「第9回おはなしエンジェル子ども創作コンクール」の一次選考会に参加させていただいた。
昨年につづき、二度目の参加だったが、とにかく、原稿用紙を通して子どもたちのエネルギーが伝わってくるようで、こういう日は気が高ぶってなかなかねつけない。今年は約470名もの子どもたちからの応募があったそうだ。くもん出版の方に児文芸・児文協のメンバーも加え15人でひたすら読むのだけれど、ひとりが読める分は60編ほど…。ほかにも、おもしろい作品がっただろうと思うと…最終選考結果&作品集をよませていただくのが楽しみ…。

 昨年第8回の、受賞・絵本化作品『タラがだいはっせいしたら』も、すばらしくおもしろい作品だったが、きょう、ユニークで楽しい絵がついた完成本を見せていただいた。間もなく本屋さんの店頭にもならぶそうだ。

読み聞かせ煮も適していますし、おとなが読んでも楽しい作品ですので、みなさま、ぜひ、さがしてみてくださいませ。


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