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2007年08月10日(金)
出版おめでとうございます
赤羽じゅんこさんの新刊『わらいボール』が出版されました。絵の岡田順さんとのコンビは、『ごきげんぶくろ』につづいて2作め。今までにも「おとなりは魔女」「にげだしたはりっこ人形」「絵の中からSOS」などなどなどなど…、たくさんの作品をかいている赤羽さんは、作品の発想もユニークで楽しいけれど、ふだんも明るくおもしろい(会話も楽しい)方。
今回の作品は、笑い声に色がついていて、それを集める1年生の男の子が主人公という幼年童話です。
市原の方、中央図書館にも入っていますので、是非読んでみてくださいませ。
赤羽さん、おめでとうございます。




2007年08月09日(木)
鈍感力のつづき
以前、この日記に、『鈍感力』について書いたことがある。で、知り合いが本を出版したとき、あえて紹介していないとも書いた。が、そのご、少し考え方が変わった。
私がここで勝手にタイトルや作家名をだして、書かせてもらっても、おそらく不快には思わないだろうと信じる方については、断りなく書かせてもらうことにしたのだ。

つまりは、このごろ、ますますいきあたりばったり鈍感に…生きている(でも、決して、マナーに反することや中傷することは書きません)といわけで…、ご了解ください。


2007年07月31日(火)
こども創作コンクール
このサイトをみてくださっている、小中学生のみなさん。
またお子さんをお持ちのお母さん。

くもんの「子ども創作コンクール」の応募がはじまりました。今年から応募締め切りが、夏休みが終わっての9月10日までとなりました。ですから二学期が始まってからでも応募が間に合います。
ぜひ作品を応募してみてくださいませ。
詳細は↓をご覧ください!
http://www.kumon.ne.jp/angel/index.html
また朝日小学生新聞、中学生新聞にも詳細が掲載されています。毎日小学生新聞、中学生新聞にも掲載を検討中だそうです。ぜひそれも見て下さいね。


2007年07月29日(日)
市民スケッチ教室
きのう、市民スケッチ教室が無事に終了した。
ことしも定員オーバーの応募があり、先着120名の参加だったそうだ。
私は今年も風景画担当だったので、市役所前の木陰に陣取り、こどもたちといっしょに、楽しみつつ…ちょっぴり悪戦苦闘の一日だった。
なにしろ、学校では、何週間にもわたって描く課程を、たった一日で仕上げるのだから、子どもにとっては、かなりの集中力が必要。(それも、きのうはかなりの暑さだった。)
それでも、「絶対仕上げなくちゃ! だって、描き終らないと、お母さんにおこられちゃうもん!」といいながら、ぎりぎりまで頑張っていた、みさちゃん、せらちゃん姉妹の根性には感動だった。
きっと、とてもしっかりしたお母さんだろうな? と思っていたら、とて〜も若い女学生のようなお母さんだった。


2007年07月26日(木)
ブロードウェイ ミュージカル
渋谷のオーチャードホールにミュージカル「ヘアスプレー」を見に行った。
舞台の端にでる字幕を見てから、1テンポ遅れて笑うのが、ちょっぴり情けなくはあったが、とても面白かった。
ノリのよい曲の連続に、カラフルな舞台&衣装は、観客に元気を与えてくれる。
ストーリーが、1960年代というのも、懐かしく雰囲気だし、アメリカの差別社会をあつかった重いテーマでありながら、暗さを感じさせないところが、『ドリームガールズ』や『レント』に共通するブロードウエイミュージカルのおもしろさなのかもしれない。
途中、ダンスの振りつけを教えてくれて、ラストは客席で立ちあがって、いっしょに踊る…という趣向もあり、もりあがった気分をさらにハイテンションに持っていってくれて、ひさびさに、楽しさと興奮をひきずったまま帰宅した。


2007年07月20日(土)
ふろむ
同人誌『ふろむ』の月例合評会で、池袋へいった。
出席者も岩手、福岡、長野、神奈川、千葉、東京と、10人ほどの同人でこんなに全国展開しているグループも少ないとおもう。今月は講師に、S先生をお願いしての合評会。いつにもまして作品数も多く、時間がたりずに2次会で、ビールを飲みながらも作品評に盛り上がり、勉強にもなった。

また、昨年夏に亡くなられた同人、横田さんの追悼号も完成し、午前中に発送ができた。ほとんどすべての準備、編集、お骨折りをしていただいたおちょこさま、どうもありがとうございました。


2007年07月18日(水)
きょうは、お隣の袖ヶ浦市の子育て支援団体さんに呼ばれて
「てづくりおりたたみ絵本」の講師をやらせていただいた。
(ローカルな折り込み誌の紙面に地元五井公民館での講習の記事が載り、それを見た方からのお誘いだった。)
自分で営業はできないけれど、小さな輪がひろがって、こうした機会をもらえることは、とてもラッキーだと思う。
きょうの生徒さんは25人で、お母さん方が少しとおばあちゃん(になりたて)世代の人がほとんどだったが、とても絵の上手な方も、そうでもない方も…なんだかんだいっても、ほんの2時間半のあいだに、けっこうオリジナルな3場面絵本をつくりあげちゃってくれて、うれしい刺激だった。
アマチュアです…と前置きをしながらも、教える立場というのは緊張もある。学校、病院、政治家、塾…、世の中にセンセイと呼ばれる職業はくさるほどあるけれど…、しばしば、センセイなんてろくなやつはいない! とも思う。
でも、自分もセンセイと呼ばれる仕事を、ときどき…しちゃってることが恐ろしい…このごろ。


2007年07月16日(月)
トルストイなどなど
前回に続いて、ロシア関連。最近、ロシア文学家の伊東一郎さんという方の書かれた記事「ラフマニノフとトルストイ」というのを読んだ。
それは、トルストイが72歳のとき、26歳のラフマニノフが自分の音楽に自信を失い精神的危機にあったときのこと。
友人の公爵夫人がトルストイに彼を励ましてくれるように手紙を書いたそうだ。
で、ラフマニノフは、トルストイの家に招かれたのだが、文豪の前でラフマニノフの膝はふるえていた。そのときトルストイは、なんと言ったか?
「あなたは仕事をしなければならない。あなたは私が自分に満足していると思うかね? 仕事をなさい。私は毎日7時から12時まで仕事をしている。もちろんいつも楽しいとは限らんがね」
でも、このあと、気難しいトルストイは、ラフマニノフの曲を「全くきにいらん!」と吐き捨てラフマニノフは深く傷ついた。
が、30年後、ラフマニノフはトルストイを「自分への信頼をとりもどさせ、疑念をはらい、仕事への意欲を目覚めさせてくれた」恩人として回想しているそうだ。
う〜ん、巨匠同士って、ちゃんとどこかに接点があるんですよね〜。

トルストイはもちろん大文豪だけれど、私は小学生のときによんだトルストイの童話「人は、どれだけの土地がいるか」というのが忘れられない。

おぼえているあらすじは、ざっとこんな感じ…。

広い土地がほしくてたまらない主人公のパホームは、あるとき、野原でテント暮らしをしているパシキール人の酋長(実は悪魔を暗示)にあい、「土地を買いたい」と申し出る。
酋長は「では、あさ日が昇ってから夕日が沈むまでに、ぐるっとあるいた土地を全部ゆずろう」といい、パホームは、よろこびいさんで出発する。
遠くへ遠くへとあるき、戻らなければいけないと思ったときには、あまりにも遠くへ行き過ぎてしまう。自分が欲張りすぎたことに気づき、全速力でもとの場所へもどろうとするのだが、どんどん太陽は西に傾いてゆく。
たおれかかりながらも力をふりしぼって出発点にもどたとたん、パホームは力尽きて死んでしまう。
けっきょく、「人に必要なのは、自分の体を埋めるだけのほんのわずかな土地だけ!」という結末に、子ども心になんともいえぬ衝撃を受けた。

このごろ、あらためて思う。じぶんはどんな物が書きたいのだろう…と。たぶん、それはやはり子どもの頃好きだったものではないかとも…。
もちろん、小学生にしてミステリーやファンタジーの長編を次々に読破してしまった友人もいたけれど、自分は残念ながらそうではなかった。高学年になっても好きだったのはアンデルセンであり、足長おじさんであり、オズの魔法使いだった。中学生になって好きだったのは、オーヘンリーの短編集。高校生になってやっと、デイケンズの『おおいなる遺産』や、三浦綾子の『氷点』に涙した。
大人になってから、特に児童文学をめざし始めてからは、書くことを楽しむ一方で、あまりの読書量の少なさ(過去も現在も)に日々あせりつつ、それでもとても読みきれるものでもなくいくら楽天家と自負していても、ときには落ち込んだりもする。
でも、この先もたぶんずっとおもうこと…、だれかの心に残る一冊を作りたいな…。


さて、気分を変えて、最近見た映画のことを少し。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』と『憑神』と『ハリポターと、不死鳥の騎士団』(先行上映)
パイレーツ…はとても楽しめて、よく2話3話と前作以上に盛り上げたなあ…という感じ。
『憑神』は、最後に、時代がいきなり現代に飛んで、原作の浅田次郎がどアップで登場したので、妻夫木くんの余韻がダイなしになった。
ハリポタは、よくぞあの長〜い原作を縮めてくれました…とはおもったけど、映像的には、「炎のゴブレット」のほうが断然よかった。

原作も、とうとう5巻で力つきて、6巻は読んでないのだけれど、いよいよイギリスでは7巻発売ですね。重要人物ふたりってだれが死んじゃうの? まさか、ハリー本人?



2007年07月13日(金)
悪人
大学生の友人Nさんおすすめの『リヴァイアサン号殺人事件』を読んだ。ふだんは、児童書を手に取ることが多いので『ダヴィン・コード』以来の久々の長編ミステリー、読みはじめるととてもおもしろく夢中で読み進んだ。
きのう読んだ児童書(知り合いの本ではなく、タイトルにひかれて借りたの)は、途中で眠気を我慢するのが大変だったのだが…このちがいは、なんなのか? これは、あとでゆっくり考えよう。
作者のボリス・アクーニン(日本語の『悪人』から考え出したペンネームだそうだ)は、1998年以来、次々とミステリーの傑作を生み出している、ロシアのベストセラー作家とのこと。

『リヴァイアサン号殺人事件』の、舞台は19世紀末の豪華客船。パリで、大富豪が怪死をとげ、盗まれたのは、何の価値もないかに思われるスカーフ。犯人のてがかりは、死んだ大富豪が死に際に犯人からもぎとったとおもわれる、リヴァイアサン号の一等乗船客に配られるバッチだった。
船に乗り合わせたまぬけで、実は強欲なフランス人警部、大英帝国のへんなプライドと威信を捨てられないイギリス人の医者夫婦、律儀で外国人にとっては理解しがたい時代遅れの侍魂をもってい日本人の青野銀太郎。そして、ロシアの若き外交官ファンドーリンが、冷静な推理で事件に挑むという内容。

歴史小説の味と、ミステリーのおもしろさがとてもうまく混ぜ合わさっている。そこに、自分たちこそが一番すぐれていると信じている複数民族の相容れない敵対意識、がブラックユーモアのように盛り込まれていて、耳が痛い一方で、クスリと笑ってしまった。
ただし、事件は残虐で、つぎつぎに死人がでてしまうので、『犬神家の一族』の読後感と同様、ここまで何人も殺してから、謎解きをするのが、名探偵なのか? & 日本人に対しても好意的な描き方なのだけれど、やはり主役のロシア人青年だけがカッコ良すぎなんじゃないですか? だった。



2007年07月11日(水)
創作合宿&高校文化祭
先週末は、刺激的なウイークエンドだった。
金〜土は、毎年恒例の、創作合宿。伊豆の富戸にあるペンションは、合宿のメンバーであるYさんのご主人、作家のOさんの常宿だそうだ。
おいしい夕食と、昼間から夜中まで合評をしていても気兼ねのない雰囲気がとてもいい。
合評会は、とにかく、書ける人たちがそろいもそろって200枚だのそれ以上だの…の、長編をだされたので、例年になくたいへんだったが、充実した一泊2日だった。フルタイムで働きながら書いてるHさん、Sさんのパワーには驚き。
ほとんど短編しか書かない(書けない)私としては、読むだけで精一杯だったが…、それなりに刺激を受けて帰宅した。

日曜日は、娘のドレミの高校文化祭。
文芸部の同人誌を買ってきた。現役の高校生の文章センスの良さにまたまた驚き。登場人物の名前の付け方もうまいし、未完成だけど光ってるっていうのは、こういうことなのか…と、思った。高校生の本が出版されるわけも、ちょっとわかったような気がする。
イラスト同好会の部屋では、何十人ものマンガ家予備軍の生イラストが、オークションで売られ、3千円ちかくまで競りあがっていくものもあり、熱気があった。講堂では、ドレミの所属する放送部の放送劇の上演を見た。ここにも、声優プロ並みの子たちがひしめいていて、大人並みのレベルの高さに唖然と…した。(ドレミは照明係りを楽しんでいた様子)

たった半年前までいた中学校との大きな差を感じるとともに、自分が高校生だった頃を懐かしくおもいだした。
あのころは、自分たちのクラスの中や部活の中で盛り上がることに夢中になっていて、全体が見えていなかった。それが、年をとって大人になると、部外者ではあるけれど、屋上から学校全体を見渡せるようになる。不思議な感慨だ。

にしても…、合宿で長編の書き手さんたちのパワーに圧倒され、高校生パワーにも圧倒され、ダブルパンチ。
いったい、自分はなにをノロノロ、ちまちま、あれこれ、こちょこちょ…やっているのか? 落ち込むことを知らないのが、幸か不幸か…。
まあ、いい。気長に元気に頑張ろう。


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