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 なんと そこは トリ−の いえの なか。
おおきな とびらには、いつの まにか、ちょうど
うさぎが はいれるくらいの、ちいさな あなが
あけられて いたのです。
ジップは ほっと むねを なでおろしました。
 テーブルの うえには、てがみが ありました。

  「やまの したの ともだち ジップへ
     こまった ことが あったら、
     いつでも きて ください。
       やまの うえの ともだち トリーより」

 そばには ほしくさも つんで あります。ジップは
そこで しばらく やすんでから、そとに でました。 
 はるに なったら、トリーの こうちゃを ごちそうに 
なろう。それに、うちの とびらも、トリーが はいれるくらい
おおきく しなくちゃ いけないな…。
 あおく すんだ そらを みあげ、ジップは、
ゆっくりと やまを おりて いきました。